屋久島旅行記 1日目  上陸編

そもそもこの屋久島行きが正式に決まったのは9月12日。
人には「1週間前に行くこと決まった!!」と言っていたけど、
本当は1週間前どころか・・・このあたり1人旅の方が楽でいいね。
そういったギリギリスタートの結果は、レンタカーが借りられない、
乗りたかった高速船が満席だったなんかに繋がった。
正直、これは失敗だったかな。
それでも前向きに捕らえるなら、ある程度、制限があった方が楽しい部分もあった。
準備万端の旅では味わえないことや、臨機応変に動けたことなどなど。

屋久島へのアクセス方法は3つ。
まず選択しないといけないのは飛行機か船。
できるだけ低予算にしたかったので船を選択。
さらに高速船とフェリーの2種類があったけれど、
ここは時間を優先して拘束フェリーを。
というわけでジェットフォイル トッピーで鹿児島港から屋久島へ。
ベストは7時45分発で種子島を経由せず屋久島へ向かう便。
こいつがすでに予約でいっぱい。
なので7時半発の屋久島行きに乗ることに。
これも前日には満席になっていたし、
連休恐るべしだわ。


























フェリーの座席は出航1時間前から選ぶことができる。
6時までに到着していたので、すぐに席を選ぶことができた。
「1階と2階どちらがオススメ?」と聞けば
「眺めがいいのは2階です」と答えてくれたので、
2階の窓側の席をお願いする。
無事、チケットを手にしてさらにのんびり待つ。
チケット売り場で前に並んだ人は予約していなかったらしく、
「売り切れです」
「えっ!?」
「本日残っているのは17時のものです」
「ええっ!?」
ってなってはった。
普段はそこまで混まないんやね。
それがよく分かるやり取りだった。




























7時10分に乗船。
7時30分いよいよ出航。
桜島から昇る朝日がまぶしい。
高速船なんでシートベルトをつけなければいけないのが残念。
時速約80キロで運航中の船の甲板には立てない。
分かっているけれど、船に乗ると海風をあびたくなるもんだ。
種子島に寄港しつつの約3時間の船旅。
特にやるべきことはないので、もちろん熟睡です。
種子島に着いた時は目を覚ましたけど、なかなか気持ちよく眠れた。
船なのにあまり揺れないって素晴らしい。




























とうとう到着した屋久島。
フェリーを降りれば、
レンタカー屋さんが予約した人の名前ボードを片手に待ち構えていた。
忌々しい。
とまでは思わないけど、
あちこちに連絡して予約を試みた人間としては悔しさが沸き起こる。
次回は前もって予約しよう。




























最近流行のパワースポット屋久島。
一般に言われるパワーってのがどんなものか分からないけれど、
強烈なパワーでうわーって感じはしない。
雰囲気としては数日前に行った大山の方が強烈だったかな。
ただ、ふんわりと包まれている感じがある。
パワースポットって言うより癒しのスポットってのが近く、
どこにいても気持ちがいい。
それがこの島の初めの印象であり、ずっと持ち続けた印象。
なので、民宿まで歩いて行くことにした。
電話したら送迎するって言ってくれてたんやけどね。
今回の宿。
これも直前だったのでいくつか断られたうえでようやく受けれてくれた民宿。
その名も『素泊まり民宿 あらき』。
実にその性質が分かりやすい宿である。
あまり宿でゆっくりする予定もないし、
街でご飯を食べる回数も3回だったので、こちらをお願いしたわけだ。
場所は宮之浦。
トッピーが到着する港のある町だ。
出発が安房という町だったので、
どちらにしようか迷い、
宮之浦の宿と安房の宿を交互に連絡していき、
宿が取れたのでこの町が活動の拠点になったわけだったりする。
港からは徒歩8分くらいだったかな。
日差しが強く、歩いていると汗ばむほど。
でも、ちょっと日陰に入れば涼がとれる。
日本らしからぬ気候。
メイン通りから1本裏に入ったところにあると地図にはあったけれど、
用意されていた部屋はそこから少し歩いたところにある別館でメイン通り沿いだった。
2人泊まりなのに6人くらい泊まれるような部屋。
これはゆったり過ごせてありがたかった。
まだ部屋の準備ができていなかったので、
荷物だけ置かせてもらいブラブラと散策に出ることに。



まず向かったのは郵便局。
民宿そばに上屋久郵便局があったので、
そこで切手を買いたかったのだ。
せっかく旅に出たことだし、
何人か知り合いに手紙を送ろうかと思っていた。
自分にとって旅先からの手紙って嬉しいもんなんだよな。
メールでなく手紙ってのがポイント。
屋久島限定の切手があったのでそいつを購入。
50円切手10枚で900円と割高だけど、
切手、ハガキ、消印
すべてを屋久島モデルに統一して方が
もらった人も嬉しいんでないかな。
気付く気付かない別にして、
そんなことにこだわるのが楽しい。
気付いてもらい喜ばれるとなお嬉しい。


次に向かったのは屋久島観光センター
こちらで登山届けを出し、
さらに荒川登山バスのチケットを購入するため。
お土産屋さん内にあるインフォメーションで、
登山届けを提出すると、しっかりとチェックしてくれる。
これにはちょっと驚いた。
すっかり信用して
「行きと帰りルート違うんですけど、時間厳しそうだったら変更してもいいですか?」
など相談してみた。
すると、
「このルートだと帰りのバスが早いから逆にした方がいいよ」
とアドバイスがもらえた。
「そっちの方がいいんですけど、
 白谷雲水峡へのバスが遅いんですよね」
「ネットにはアップされていないけれど、
 白谷雲水峡への早朝バスもあるよ」
と最新のバス時刻表もくれる。
ありがたい情報に
「では、コースを逆にします」
とコースを

 白谷雲水峡 → もののけの森 → 楠川分かれ→ 大株歩道入口 → ウィルソン株 → 縄文杉
  → ウィルソン株 → 大株歩道入口 → 楠川分かれ → 荒川登山道入口

に改めて登山届けを提出。
買い物客でいっぱいの店内。
日本のほとんどの店ではそちらのお客さんを優先なはず。
なのに、お金にならない自分達にしっかり応対してくれた。
こういった人に出会うと、このお店で買い物しようって気持ちになる。
ホスピタリティーって大事だよな。


やらねばならないことも終わり、昼食をとることに。
気になっていたお店の1つ『お食事処 潮騒
が歩いてくる途中にあったので、そこに戻り、入店。
入ったタイミングが良かったようで、
自分ら以降のお客さんは待つor帰るになっていた。
首折れサバととび魚唐揚げで迷いに迷い、



























とび魚唐揚げ定食を注文。
昼から刺身頼んだら呑んでしまいそうで・・・。



























やってきたとび魚唐揚げは半身。
羽も骨も気にせずバリバリいただく。
魚の唐揚げは好きだけど、こいつは美味い。
こいつでも酒が欲しくなった。
でもここは我慢。
呑んでもアクティブな人いるけど、
オレは面倒くさがりに拍車がかかっちゃうんよな。