屋久島旅行記 2日目  怒りの帰路編




13:05
帰りに写した夫婦杉。
こちらの方が手をつないでいるようすが分かりやすいかな。



13:19
大王杉に帰り着く。
小雨がちょろちょろと。
マズいな。できればもって欲しいけれど。
そんな願いはむなしく降り出す雨。
雨具を着ても意味がないくらいの雨。
もう諦めて濡れるしかない。
雨と疲労で一気にペースが落ちる。
これは時間大丈夫かな。
少々、不安になる。





14:00
ウィルソン杉
ここでまた一揉め。
写真を撮ってもらってたら、ガイドのおっちゃんに「何てことを」と言われる。
何を言いたいのか分からず「はい?」と問い返す。
入ってはいけないところに入ったわけでもなし、
ちゃちゃっと写真を撮っただけだけれど…?
少しして「ここは通路だ」とおっしゃられる。
それは申し訳ない。
と思い、退いていったならば、
そのハゲ頭のガイド、そこに自分の客を立たせて写真撮影始めた!!
ありえんだろう!!
……もう文句を言う気力もわいて来ない。
今、これ以上、あの人らに関われば、
旅の思い出がすべて駄目になる気がしてきた。
この島も、この森も素晴らしい場所だ。
訪れる人も基本いい人ばかりだ。
なのに、そこに寄生して商売をしている人がいる。
商売することがいけないとは言わない。
でも、その土地にふさわしい仕事をして欲しい。
この森を我が物顔で商売するガイドはおかしい。
そんなガイドが1人でもいるだけで、
この島の評価は下がってしまうし、気分を害する人は増えるだろう。
少なくとも自分はそうだったし、
またこの島に来たい。
次回はガイドさんお願いてより詳しく森と触れ合おうかなーと思っていた気持ちは、
この件で完全になくなった。
ただただ残念でならない。
謝ってもらいたいとも思わないけれど、
これ以上、同じような気持ちになる人が出ないよう改善していってもらいたい。
ガイドが商売するための森ではないのだ。


ムカムカする気持ちでご飯を食べる。
雨は降っているけど、塩分を身体が欲している。
食べないと帰れそうにない。
頑張って食べる。
それにしても人間不思議なもので、
食べると元気になるし、気持ちに余裕もできるん。
イライラが完全になくなったわけではないけれど、
せっかくここまで来たんだし、
楽しまないといかんなという気持ちがよみがえる。





14:30
ウィルソン株
内部には祠がありまして、
1番人気はハート型に見えるところ。
とりあえず、無事にここまで帰ってこれたことに感謝の祈りを。
それにしても人が多い。
やっぱりもうちょっと来る時期を考えるべきやったかな。





実際に行って、写真を撮ってみないと分からないだろうけれど、
けっこうこの写真を撮る体勢がしんどい。
疲れが溜まった身体には堪えたねぇ。
膝がプルプル震えるの。


あとはとにかく急いで戻るだけ。
17時荒川登山口のバスに乗らないと、
宿までタクシー8000円の世界が待っている。
というわけで、がんばって歩き出す2人。
大株歩道入口以降はトロッコ道なのでペースもアップ。
ずんずん歩き、
楠川分かれを超え、





川の方にあるでっかい丸岩に驚く。
この近辺にはこういった巨岩がゴロゴロしている。
他の地域にあった場合、ご神岩になっていてもおかしくない。





16:13
この辺は太鼓岩から見えた川かな〜など考えつつ歩き、
小谷杉集落跡は人がたくさん休憩していたんで写真撮れなかったんよな。





16:15
で、このあたりからトロッコ線路の間の板がなくなり、枕木上を歩くことに。
歩きにくい。
最後の体力を奪っていく。





16:34
ロッコ道の橋にビビリ。
なぜ、この高さで手すりがないの?
高いとこは嫌いじゃないけど、ビビりでもあるんで困る。





16:50
もう堪忍してくれーってところで、
ようやくゴールのトンネルに到着。
トンネルを抜け、右に曲がったら駐車場。





16:52
トンネルを抜けたトコにあった看板。
ようやくゴールだ。
スタートが6時だから…11時間か!?
よく歩いた。
万歩計が欲しかった。
あとレギンスはいていくのもありかも。


荒川登山口からバスに乗り、一路、屋久杉自然館へ。
このバスに乗れないと、下界へ繋がるバスへの接続はできなかったので、
ギリギリ間に合ってほっとした。
ほっとしすぎて、山の写真が撮れなかったのは残念。
また来るか。
この島にはまだまだ行きたいところがたくさんあるぞ。


屋久杉自然館ではたまたまオフで、
同僚のようすを見に来たというガイドさんと話をする。
当たり前のことだけど、ガイドさんにも色々といはるようで。
「できるだけいい思い出を持って帰って欲しい」との言葉に同意。
そんな気持ちが大事なんよな。
いいガイドさんにどんどん、がんばって欲しいものです。
もちろん屋久島に来る観光客もがんばらないかんと思う。
タバコを捨てたいい歳したおっさんをオレは見た。
お金だけは持ってそうやったけど、
心は貧しそうやった。


17時22分のバスが来ず、
かなりドキドキする。
他の人らもざわめいてた。
ガイドさんやタクシーの人らがバス会社に連絡とろうとしてくれはった。
利益を考えたら、タクシーの人は何も言わずおった方がええのに、
そうしないところにこの島の人に対する印象がより和らいだ。
いい人ばかりじゃないけど、悪いひとばかりでもない。
でもって、15分遅れでバスが来た。
良かった。
遅れを取り戻すためか、
なかなか豪快な運転をされ、右へ左へ揺らされる。
「自分が金属であることを忘れた猫バス」
そう言ったら
「猫バスならもっと早いよ」
と冷静に返された。


小学校前でバスを降り、宿までちょっと歩く。
海からの風が気持ちいい。
明日の早朝にはこの島を出ないといけない。
そう考えると悲しくなってきた。
沖縄などもそうだけれど、
南の島は離れがたい何かを持っている。
一度でいいから1ヶ月くらい滞在したい。


宿に帰り、とりあえず風呂に入ったり、ストレッチしたり。
この時点ですでに筋肉痛がきているのが素敵。
明日の運転大丈夫か?
2人とも準備が整った時点で、
レンタルグッズを返却するために観光センターへ。
昨日は近く感じたけど、
今日はえらく遠くに感じます。
でも涼しいからいいや。
無事に登山シューズを返却してから、
島での最後のお土産ダイム。
本当は欲しいものとかたくさんあったけれど、
すでに焼酎2本あるので諦めるものも多い。
郵送してもらうってのもありだけど、
できれば自分の手で届けたいのです。





本日の食事は『天天』。
昨日は満員で断られたお店。
今日はちょうどお客さん出たトコだったんで入れた。


さっそくビールで乾杯。
疲れた身体にビ−ルが染み渡る。
幸せってこういうことを言うんやね。
ビールが苦手な人でもこの一口目は共感してくれるんじゃないかな。





地鶏のたたき
どこの地鶏かは分からなかったけれど、
きっと薩摩地鶏だと信じて注文。
歯ごたえもほどよいし、酒にも合う。





サバ節と島らっきょ
こんなところで島らっきょが食べれるだなんて。
しかも昨日、気に入ったサバ節と一緒に。
なかなか幸せな組み合わせ。
島らっきょはもろみ味噌で軽く和えてあった。
もしくは漬けていた。
これは焼酎を頼まねばって気分になる。





とび魚の唐揚げ
この島で3匹目のとび魚。
ちょっと油が切れてなかったかな。
もちろん美味しいんだけどね。
個人的には『潮騒』のが1番かな。
幸ちゃんはここのが1番いいって言ってた。





お店の人に
「香りが濃厚な焼酎が呑みたいです」
とリクエストした結果、すすめられた焼酎『屋久の碧玉』。
碧玉でへきぎょく。けっこう綺麗な石やね。
芋を希望したけど、麦をススメられた。
確かに濃厚な香りは魅力的やったし、
屋久島の原酒を紹介されたから良しとしよう。
けっこう気に入ったので酒蔵についても聞いてみたら、
島の南部にあるらしい。
屋久島にまた来る理由を1つ手に入れた。
誰か一緒に行きましょう。





〆にご飯ものが欲しくなったので、
焼き豚丼を注文。
本当はメニューにあった奄美名物の鶏飯を注文したんやけど、
今日は異常に売れたらしくスープがないと断られる。
そんな…奄美に行って食えってことか!!
いつか行っちゃらぁーと思いながら焼き豚丼を食らう。
目玉焼きの下にはたっぷり焼き豚。
これがなかなか美味しいじゃありませんか。
これから後、寝るだけだからデブ一直線と思いながらもほとんど一人で完食。
うん。満足。

宿に帰ると、さすがにすぐ寝てしまった。
色々あったけど、今日も1日楽しかった。