屋久島旅行記 2日目  白谷雲水峡〜楠川分かれ編

まずは登山口にある協力金入れに300円入れる。
悲しいかな入れていかない人もいたね。
いったい屋久島に何を求めて来たんだろう。
屋久島へ行ったって記憶だけなんかな。
毎日は難しくても、旅に出ている間くらい正しい行動を心がけた方がいい。
そうやって屋久島に行ってきたと胸を張って言える行動すればいいのに。




数分、歩くだけでマイナスイオンに襲われる。
普段、電磁波ばかり浴びている身には危険かも。
もちろん嘘やけど。
ほんの数分歩くだけで、
こんなに気持ちがいい場所にたどりつけるとは。
もっと奥に行けばどうなるんだろう。
期待で気持ちが高まる。
せっかくなんでどんどん高めておく。




その気持ちを真っ正面から殴りかかる。
そんなえらいとこを歩くことになる。
岩の所々に張られたピンクの印がなければ、
ここを登っていいものか悩むところだ。




この時点ですでにお世話になったピンクの印。
コース上のポイントポイントに
景色の邪魔にならない、でも探せば見つかる程度に配置されていて
ものすごく助けられた。




分岐ポイントさつき吊り橋。
吊り橋の名に恥じず、しっかり揺れてくれる。
「揺れるなぁー」と叫びたくなるくらい揺れる。
高いトコ得意じゃないんよな。
でも好きなんよ。




吊り橋を渡ることで、
楠川歩道を進むことになる。
写真を撮りたいポイントが多すぎて困る。
それくらい絵になる。
すべてを撮るわけにはいかないし、
できることなら心にこそ焼きつけていきたいので、
あまり写真は撮らなかった。
…自分にしては。


途中、ヤクシカやヤクサルにも数回遭遇。
何か自分は気付くのが遅いみたいで、
いつも幸ちゃんに教えられてたな。




ちょっと寄り道して二代くぐり杉に立ち寄ってみた。
看板が出てたんよな。
人がいなかったんで、喜んで記念撮影。
あちこちで撮って分かったことは、
同じカメラ使っても、撮る人によって写真って変わるね。




コースに戻り、進むとまたくぐり杉があった。
さっきのは二代で、今回は初代?
ここもきちんとくぐって行く。




七本杉。
看板がないとどの杉がどれか分からん。
普通にある杉でも十分、すごいなーと思えてしまうんだから困ったもんだ。




そうこうするうちにもののけの森へ。
あ、乙事主だ。
この一部に限定することなく、もののけの森ってのが分かる。
すごく気持ちのいい森。
時間が許すならここで1日ぼーっっとしていたい。



ここまでで大体1時間半ほど歩いたのかな。
身体はまだまだ元気。
これから先を考えると不安もあるけれど、
誘惑に負け太鼓岩を目指す。
標識方向に進むけど…道じゃないがな。
なんじゃここは!!
など言ってたら思いの他、早く到着。




絶景。
風が気持ちいい。
そしてなにより怖い。
ここから落ちたら、助けに行けれんで。
偶然、そこに居合わせた人らとそんな会話をし笑いあう。




恐々と下の写真を撮ってみる。
もうちょっと前に行けるけど、これくらいが限界だわ。
心臓によくないことはあんませんようにせんとな。




お茶を飲んで、
ちょっと小腹が減ったんで弁当のおにぎりを1つ食べる。
初めて弁当あけたけど、なかなか美味そう。
でもまだ8時半。
ここで食べたら後で空腹で苦しむことになるやろうから我慢。
もうちょっとお菓子とかいっぱい持ってきたらよかったかな。
リュックの中にはブルボンのアルフォートだけ。
一応、非常食やし食べるのはなぁ…
ここは我慢して先に進むことに。




ちょっと進むと辻の岩屋。
これももののけ姫チック。
岩と樹と苔そして水。
人工的な森を見慣れてきた人間にとって、
この森のすべてに目から鱗が落ちる気分だった。
寺院や神社にある樹や苔も確かに素晴らしい。
日本の文化を表していると思う。
けど、その原点としてこれらの森があるのだ。
かってはこれらの森があちこちに存在したのだ。
元を知らずに、製作者の意図は理解できないんじゃないかな。
元を知らずに、その良さを本当に理解できるのかな。
今まで自分も見たことなかった風景であるし、
そこをじっくり心に焼き付けたのかと問われると
まだまだですと言わざるけれど、
日本が失くしてしまったものの大きさがいくらか分かった。


楠川分かれまでの道はなかなか長い。
それでも周りを見ていると飽きることはない。
このあたりでのんびりしたいな。
縄文杉までいかなくてもいいかな。
そんな気持ちが沸き起こるが、
行ってみないと分からないこともあるはず。
気持ちを縄文杉に切り替えたあたりで楠川分かれに到着。