中国地方野外研修ツアー 2
仙酔島は火砕流が堆積してできた島なので、
地質の学習に持って来いの島なのです。
どちらかといえば、温泉リゾートや釣りのイメージが強いやろうけどね。
世界に55箇所しかない五色の岩がある島なんです。
日本ではここだけらしいよ。
道は整備されているけれど、
自然はほとんど手つかずの状態で残っている。
ほとんどの人は国民宿舎に向かう中、
ずんずん上り御前山展望台へ。
急な坂ではないけれど、汗がしたたる。
ようやく眺めのよい展望台に到着。
しかしここは決してゴールではない。
むしろここがスタート地点。
ここから道なき道を下っていく。
下っていく。
余裕もあまりなく、ここでの写真がないような場所を下りていく。
道でないとこをドンドコ進む。
もうカプカプ笑いそうだ。
理系の人間なんざ、もやしっ子ばっかりだ。
その認識は間違いです。
フィールドの人間すごい。
ここまでして見に行ったのが、こいつ。
こっちの方が分かりやすいな。
色が明らかに違う。
二つの岩脈がX字状に交差している。
どうやってできたんやろ。
ここはかなり色が違うから認識しやすいな。
実物を見るとけっこう新鮮な驚きを感じる。
この先にもさらに進む予定だったけど、
数日前にちょっとしたがけ崩れがあったらしく先に進めず。
ここらでちょっと海辺の生き物観察という名目の食べられるもの探しなど。
綺麗なのを拾ったよ。
生物のデザインって実はすごく芸術的なものが多いよな。
ここで一端、来た道を引き返し、
国民宿舎わきの鞆の浦海水浴場へ。
気持ちよさそうに泳ぐ海水浴客を横目に
溶結凝灰岩のレンズ状岩片がよく見える露頭を見る。
レンズ状岩片ってのは
火砕流が地表面で堆積するときに、
岩石が押しつぶされることで、レンズ状になりそのまま固結したものらしい。
「なるほど〜」とそれらしく頷いてみせるものの、
勉強不足なのはまる分かりだろう。
ところどころ穴があるのは、
それらが抜けた痕跡らしい。
その場で分かったつもりになっていても、
改めて自分の撮った写真を見ても分からない悲しさをどう表現しようか。
この悲しみを吹き飛ばすため、教えて専門家の先生ぇ〜
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