中国地方野外研修ツアー 6

6時にすぱっと目が覚めた。
酒が抜け気っていないな。




抜くために朝風呂。
さすがにまだ誰も入っていない。




宿泊した因島ロッジ(現 因島ホテル)は島の中でも高台に位置する。
そのため景観はなかなかのもの。
昨日は見えなかった瀬戸内の眺めを1人占め。

そして散歩。
宿からまだ高い場所があるようなので登ってみることに。
馬鹿と何とかは…




因島といえば古くは本因坊秀策。
その業績をたたえた石を発見。
それ以外にも因島に関するものを残した人の石がたくさん。
左下の石には譜面が。





志賀直哉の『暗夜航路』
その一文。
恥ずかしながら『暗夜航路』未読なんだよな。
なんとなく志賀直哉って放蕩息子ってイメージがあって、
読まず嫌い。




高田好胤(こういん)。
薬師寺の再建改修のために尽力された方。
般若心経をやさしく説いた
「かたよらない こころ
 こだわらない こころ
 とらわれない こころ
 ひろく ひろく
 もっと ひろく
 これが般若心経
 空のこころなり」
が元やろうね。
つい最近、西岡常一のお弟子さん小川 三夫の対談を読んだばかり。
何かを学ぶとき、それに付随することも学ぶのがええな。
この頃の学校教育では難しいかもしらんけど。




河東碧梧桐(かわひがしへきごどう)
正岡子規さんのお弟子さんらしい。
初めて聞いた。




林芙美子
『放浪記』が有名な作家さん。
放浪記に一節あるらしいけど…記憶にない。




司馬遼太郎
言わずと知れた、大作家。
因島に知人がいはったらしく、数回来ており、
竜馬がゆく』の頃に書いた因島賛歌とのこと。

その他にたくさんあったけど、
朝食の時間が迫ってきたので、
山頂(?)までは到らず。




7時に朝食。
和のご飯はいいねぇ。
朝からガツガツいただく。
自分だけでなくみんなそう。
体力勝負な旅だわ。
食ったら眠くなったのでちょっと仮眠。
すぐ出発。

バスで向かったのは福山市蔵王町
ここで福山衛上断層その露頭を見ることができる。




ちょっと分かりづらいかな。
真ん中あたり左上から右下に地層の傾きが見られる。
一見して何なのか分からないこの露頭。
何気に広島県天然記念物。
ゴミが散らかっている天延記念物初めて見た。
この福山衛上断層は奈良津露頭、ここ蔵王露頭、
さらに篠坂断層(岡山県)まで東西14キロにおよぶ。
まさに断層上に病院やら団地があり、
「こえぇ〜」
「家建てるときは地層まで気にしないとなぁ〜」
など、この地域の人たちに少々失礼な会話をしながら次へ移動。





続いては福山市山野町にある龍頭峡。
植生豊かな場所なので、植物観察をしながら、
龍頭の滝を目指す。





あまり訪れる人が少ないのか、
豊かな自然、そして短いながらも変化に富んだ渓谷。





根拠のないマイナスイオンを信じそうになる。





10分ほどで龍頭の滝に到着。
これはまた見事な滝だわ。
「ここで修行したら宗教つくれそうだなぁ」
つい独り言をもらしてしまう。
「あ、このあたりが起源の宗教あるよ」
と教えられた。





鉄を含んだ岩石なので、
ところどころ酸化し、赤い酸化鉄に変化していたりする。

さらに階段を登り、川の上流へ。
そこにも心洗われるような滝があった。
そしてその画像がなかったりする。
あれ?
近辺の画像はあるのに。





この苔むしかたは素晴らしい。

そこから岡山県内に移動。
井原市芳井町へ。





JFEミネラルさんの近くの川で石灰石、化石の採取。
水は冷たいけど、暑い日だったので気持ちがいい。
同じ水なのに、川の場所によって温度が違うのもおもしろい。
「そんなの当たり前だ」
と言われるかもしれんけど、
川遊びなんぞしたことのない都会っ子だったんで。。。





石灰を多く含んでいる石が多い。





化石。

この後、さらに鉱山跡や地頭へ岩石・鉱物標本見に行ったんだけど、
写真がない。
これいかに?
見つかったら載せよう。


技を伝え、人を育てる 棟梁

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