110117のつぶやき

阪神淡路大震災から16年。
もう16年と言うべきなのか、まだ16年というべきなのか。
毎年、そんな疑問を抱きます。
ただこの時期になると、どこか落ち着かない気持ちになるのは、
まだ気持ちの整理ができていない証拠かなと思っています。


当時は大阪に住んでおり、
幸いぼくの家族に被害はなかったものの、
神戸に住む親族に犠牲者がいました。
ギリギリのところで辛くも助かった親族もいました。
かけてもかけても繋がらない電話。
混雑していない時間にも関わらず、列車はたくさんの荷物を持った人で満員。
普段であれば親類の家のそばまでいける列車が、
ずいぶん手前の駅までしか運行できず、30分ほど歩いたこと。
ひび割れたアスファルトからこんこんと水が溢れていたのは、
地下の水道管が破損したため。
荷物を持ち、歩くなか倒壊した高速道路を目の当たりにしたときの気持ち。
今でも忘れられません。
自然の恐ろしさ以上に、
信頼していた自分たちの文明の弱さを思い知らされた気分でした。


自分が経験した痛みや、身近な人が被害にでもあわない限り、
被害や被害者のことを忘れずにいることは難しいです。
こんなとき、ニュースなどでそのことを取り上げてくれる。
または現地で慰霊祭などを行うことは記憶を風化させないという点で
とてもありがたいな。
痛みを伴う場合もあるけれど、
一番いけないのは忘れることだ。
というふうに思うのです。




River of Dreams

River of Dreams

ちょうど、Billyのコンサートの日でした。