オリンダのリストランテ

映画がマイブームになりつつある今日この頃、
2時間まるごとは厳しいので、
ところにより2倍速で見ています。
間まで計算してつくられた監督さんごめんなさい。


今日は『オリンダのリストランテ』を見た。
吹替えなしのまさにミニシアター系な映画。

ぴあさんからとってきたストーリーは
小さなリストランテを切り盛りする女性オリンダと、
かつての恋人を探して旅をする青年を主人公にした心温まる人間ドラマ。
中年女性が第2の人生を見つけ出すまでをユーモラスに描きモスクワ映画祭で
最優秀作品賞を受賞した1作だ。
また、劇中に色々とりどりの野菜や肉をふんだんに使った
アルゼンチン料理が登場。
観る者の目を楽しませてくれる。


色々とりどりの野菜や肉をふんだんに使ったアルゼンチン料理。
もちろんここに惹かれて見た。
でも、そんなにアルゼンチン料理出てこなかったな・・・
出たのは最後の方にちょこっとか。
そのへんはご飯前だったんで、
腹がとても鳴る時間を過ごさせてもらえた。
料理がキーになっているわけではない。
むしろリストランテで起こる人間模様がキーになってくるかな。
ドイツ青年ペーターの行動に「はぁ?」と思うことが多く、
甘えるなと感移入できなかったのは、
自分と歳が近いから?
彼のあまりに軽率で身勝手な行動が気になった。


一方、リストランテの主オリンダには共感できる部分が多い。
若い頃に、恋した男を捜しイタリアからやってきたオリンダ。
その男性とはうまくいかなかったようだが、
この地に留まり生活基盤を作り上げた彼女。
ある程度決まりきってしまった日常で、これでいいのだろうかという迷い。
地震で被害を受けたという故郷に帰りたいという望郷。
ブエノスアイレスで一人で生きていくために必要であろう
激情と優しさを持った彼女は非常に魅力的な女性で、
彼女が若い頃からそばにいた友人フェデリコもいる。
終盤で若い頃、二人が結ばれなかったことが述べられる。
オリンダのイタリア行きを難しがり、毎日リストランテに通いつつ、
最後の一歩を踏み出せなかった彼の背中をペーターが押すわけだけど、
フェデリコかっこいいねぇ。



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「チャンスは二度あってもいい」
名言だわ。