110207のつぶやき

実に不思議なことが起こっています。
条件も何もかも異なるのに、
平成の“開国”だと声をあげている人たちがいて、
その集団を盛り上げ広める人たちがいます。
普段はその姿勢を冷静に広げるはずの人たちが、
この馬鹿げた騒動にのっているのです。
また専門知識をもって評論する偉い先生たちが
こぞって賛成してしまっているのです。
偉い先生は狭く専門的な知識が邪魔をして目の前しか見えていないのでしょうか。
まるで笛吹きに引きつれられた
ちんどん屋とサーカスのピエロを見ているようです。


かって行われた開国というものは、
不条理に結ばれた条約を打破するため、一丸となってがんばろう。
そういったものでした。
結果的に軍事国家への道を進んでしまったので、
決してすべて正しかったとは言えませんが、
平等でない状態、すなわち関税自主権復権を目指すものでした。
それが江戸末期から明治における開国です。
それまでの国であった江戸幕府が結んでしまった条約を、
各地から立ち上がった若者たちがたくさんの血を流し、
それでもこの国のために必死で戦い、
そうして勝ち取ったものです。
今回の開国と叫ばれているものはその反対。
先人たちが必死に守ってきたものをなくすというもの。
「新しい時代のため開国するぞー!!」
本人らはいたって真面目かもしれませんが、
坂本竜馬ゴッコをしたいのでしょうか?
でも、本当に行っているのは江戸幕府(終期)ごっこです。



ぼくは何を思えばいいんだろう。
ぼくは何て言えばいいんだろう。
本当、そんな気分です。

THE YELLOW MONKEY MOTHER OF ALL THE BEST

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