100930

彼は今、高校3年生。
密接な付き合いがあったのは中学校1年生の前半だけだったが、
それ以降も細々と付き合ってきた仲だ。
今年に入り会うことがあったけれど、
それはあまりに早く逝ってしまった友を見送る会場であり、
ぼくにまったく余裕がなく何を話したかほとんど思い出せない。
実際、あの時の記憶がほとんどないのだから、
かなり駄目な状態だったんだろうなと思い返すほどだ。

あまり会えないなかでも
中学からやっていて軟式野球をがんばっているという話は
メールなどを介して聞いていた。
昔ながらの野球少年というべきか彼のメールは基本的に短い。
そんな彼から届いた今回のメールは異例の長さだった。
そこに書かれていた内容は

 この日をもって野球を引退するということ。
 野球をやってきて感じたことや、
 特に何かしたわけでもないぼくへの謝意。
 そしてあまりに早く逝ってしまった彼を思った言葉。

こんなメールを打てる彼をただすごいなと感じた。
全国大会への出場も国体での優勝も彼自身の努力によるものだ。
そこで周囲へ感謝できる彼は本当にいいオトコだ。
元々、ぼくには持っていないものを持ついいオトコだと思っており、
だからこそ付き合いが続いていたのだろうけれど、
今回のメールで改めていいオトコだと感じさせられた。
一通のメールで人を気持ちにさせるとは。
ぼくが女なら惚れてるな。
同性としてはこのままでは負けてしまう。
いや、すでに負けているかも。
そんな危惧を抱かされてしまった。
とりあえず「よくがんばったね」って言葉を彼に送りたい。
そして「これからが楽しみだ」とも。


またあえる日まで

またあえる日まで

別れの歌。
でもこの時、彼は病欠だった(w